
読売isでは、独自に調査したデータに基づく女性向けマーケティング・コミュニケーションモデル【WisE】を開発、ライフコースを軸とした女性の意識や生活実態について調査・分析を進めています。
今回は、前回のFlabでご紹介したテスト調査の結果を踏まえ、2007年7月に実施したWisE大規模調査の結果から、30代女性に焦点を当てライフコース別の生活シーンを考察してみました。
読売isでは、2007年7月に東京40km圏に住む15歳から69歳の女性を対象に、郵送による大規模なアンケート調査を実施しました。その結果、就業の有無や結婚・出産などライフイベント経験の有無により、女性を18のライフコースに分類することができました。
この18ライフコースの市場占有率を調べるため、2006年の住民基本台帳データを基に東京40km圏の年代別人口の割合を算出し、その比率に合わせて今回の調査サンプルを配分してみました。すると、出産や育児をきっかけに一端仕事を辞めて家庭に入り、その後再就職しているライフコース6が13.1%を占め、一番高い割合を示しました。ライフコース6の就業状況をみると、パート・アルバイトに就いている割合が約80%、年齢は40・50代合計で約70%を占めています。
さて、ライフコースを年代別にみた場合、どのような変化があるでしょう。
20代は継続就業型独身OL(LC1)、転職OL(LC7)、学生(LC17)の3コースが代表的なライフコースのようです。30代になると、未婚層が減り、既婚や子供のいるライフコースの割合が増えています。20代に比べ就業と非就業の割合も6対4と大差がなく、さまざまなライフコースが混在しています。30代のライフコース分類には、女性の生き方の多様化がリアルに表現されているようです。40代になると、結婚や出産・育児で退職した後に再就職したママ(LC5&6)という代表層が再び出現します。専業主婦層が減り、就業中の層が合計70.9%と高くなっています。
こうしてみると、30代がライフコースの分岐に一番影響を与える年代のようです。女性にとって人生を左右する2大イベントともいえる結婚と出産。20代ではまったく考えてもいなかった結婚や出産が、30代になるとリアルに迫ってきます。仕事が面白くなってくると同時に、社会に出た頃の仕事に対する熱意が薄れ始めるのもちょうどこの時期。転職や独立を決断するなら現実的に考えて30代がリミットかもしれません。独身のまま仕事でステップアップしていくのか、仕事と家庭を両立していくのか、あるいはスパッと仕事を辞めて家庭に入るのか。30代は女性にとってライフステージの変化に富み、人生の大きな決断を迫られる年代といえるでしょう。

