
足下地域にシングル、DINKS、ヤングファミリーの多い新横浜エリアだが、周辺地域も含めて、どのようなライフステージにある人たちが住んでいるのか見てみよう。ここでは、特徴的な4つのエリアについて解説する。
GIS(Geographic Information System:地理情報システム)の普及で、国勢調査などの人口データを基に地域ごとの特性を分析することが以前より容易になっている。しかし、人口、年代、世帯人員などのデータをばらばらに見ていても、なかなか地域の住民像をつかむのは難しい。
ここでは、新横浜エリアにどのようなライフステージにある人が分布しているか、人口、年代、世帯人員、住居形態など複数のデータから、統計手法を用いて少数の合成要素を導き出し、その要素の持ち方の違いにより、地域を類型化する分析を試みた。
こうした分析は、特定の商品やサービスを展開する場合に、ターゲットに成り得る人が何処に多いのかを把握する助けになるはずだ。
今回分類した18の地区類型のうち、駅中心半径3kmで11、半径5km圏で16の地区類型が見られる。首都圏域における地区類型のほとんどがこの範囲内に現れており、住民像の違いという観点からして非常にバリエーションに富んだ地域だといえる。なかでも特徴的にとらえられる4エリアに関して、コミュニケーションプランを構築することを想定し、参考となるポイントをまとめてみた。
比較的年代の若い層が多く、20代~30代前半のOLや小さな子供を持つヤングファミリーがイメージとしては住民の代表像になる。彼らの消費スタイルに親和性のある要素としては、「カジュアルさ」が挙げられるのではないだろうか。気忙しい日常にマッチする軽快さが、コミュニケーションの方向性として求められる。
若年層と高齢層の二極化が見られるが、全体としては都会の成熟した住宅街といったイメージが当てはまるだろう。ベーシックなものを押さえつつ何らかの「スペシャリティ」を付加することで、消費意欲を刺激するのではないだろうか。
より新横浜駅に近い地域に比べ戸建居住の傾向が強くなるように見受けられる。一部当てはまらない地域もあるが、開発が一段落した落ち着きが全体としてはあると思われる。あまり特別なものに傾倒せず、「馴染み感」を抱かせるような方向性が受け入れられやすいのではないだろうか。
いわゆるニュータウン的な地域である。ベーシックなものへの志向は当然としても、ある種の「上質さ」を求めるモチベーションが高い人々が多いと思われる。極端に一般性を逸脱しないスペシャリティ、ワンランク上のテイストなどを、自分のためのモノととらえる傾向があるのではないだろか。
東京駅中心半径60kmに掛かる町丁字約17,500に2000年国勢調査などで公表されている人口、年代、世帯人員等24変数を割り当て、因子分析により6因子を抽出、町丁字ごとに求められた因子得点に基づきクラスター分析を行い、18地区類型を作成、それぞれ特徴的にとらえられる住民像を「resident character」として表現した。

