
柏が新たな変化を遂げようとしている。柏は昭和30年代以降、東京のベッドタウン化が進み、人口が急増。幾度の再開発と相次ぐ大型店の誕生によって千葉県でも有数の商業都市としての地位を築いている。また、旺盛な若者文化や活発な地元市民活動など独特の個性を持った都市でもある。近年、つくばエクスプレス開通、それに伴い郊外型商業施設など新たな開発が進められ、街の様相は大きく変化しつつある。

「柏市ホームページ」より抜粋。一部加筆
1954(昭和29)年、周辺町村が合併し東葛市が誕生した(同年、柏市に改称)。1950年代の後半から、日本住宅公団(現・都市再生機構)による団地の開発が始まり、柏市は急速に人口が増加しベッドタウン化が進んだ。
1970(昭和45)年、柏の街を一変させる大規模な再開発が行われた。柏駅東口市街地再開発事業である。車と歩行者を分離する日本初のペデストリアンデッキ(通称:ダブルデッキ)の建設は特に注目を集めた。工事が竣工した1973(昭和48)年、柏そごう、ファミリかしわなどが相次いでオープン。同年11月には柏駅西口に柏髙島屋がオープンし、柏は一大商業都市としての地歩を固めることとなる。
柏の賑わいを語る上で忘れてならないのが「若者」と「地元団体」の活気だ。ダブルデッキでは、若いストリートミュージシャンがパフォーマンスを行い、今や柏の名物にもなっている。駅東口周辺の路地は、個性的な古着屋やカフェが軒を並べて「裏カシ」と呼ばれ、多くの若者で賑わっている。こういった背景から地元商店街でも音楽やファッションなどの各種イベントを開催し、大型店に依存することのない独自の賑わいを生み出している。
近年では柏市の北西を通過するつくばエクスプレスが開通。それに伴い沿線周辺やロードサイドには大型商業施設や分譲マンションが開発されるなど、新しい生活圏を形成し始めている。一方、柏駅の中心市街地でも、柏髙島屋ステーションモールの新館オープン、柏市中心市街地活性化基本計画の具体化など、より高度な商業都市を目指す動きが活発化している。
柏市の人口(約38万2,000人)は、千葉市、船橋市、松戸市、市川市に次ぎ千葉県内で5番目に多く、県全体の人口(約606万人)の6.3%を占める。30代人口割合が最も高く、1、2人世帯が5割以上を占めるのは、全体的な傾向と同じだが、他の4都市と比べると、3人以上の世帯割合の高さが特徴的に捉えられる。柏市は、千葉県内の代表的な都市のなかでは、比較的ファミリー世帯の多い地域であると言える。

世帯数・人口:2002年、2007年住民基本台帳/世帯人員:2005年国勢調査