柏 千葉県北西部の中核都市

住民特性分析から見た柏エリア

郊外地域におけるダイナミックな変化と、中心市街地での新しい動きが平行する「柏」。
今後の柏に相応しい方向性とはどのようなものなのだろうか。

GIS(Geographic Information System:地理情報システム)の普及で、国勢調査などの人口データを基に地域ごとの特性を分析することが以前より容易になっている。しかし、人口、年代、世帯人員などのデータをばらばらに見ていても、なかなか地域の住民像をつかむのは難しい。

ここでは、柏エリアにどのようなライフステージにある人が分布しているか、人口、年代、世帯人員、住居形態など複数のデータから、統計手法を用いて少数の合成要素を導き出し、その要素の持ち方の違いにより、地域を類型化する分析を試みた。

こうした分析は、特定の商品やサービスを展開する場合に、ターゲットに成り得る人が何処に多いのか把握する助けになるはずだ。

今回は、柏駅を中心とした半径5㎞圏で特徴的に捉えられる3つのエリアの住民像を捉えつつ、柏の街に今後望まれる方向性について考察してみた。

住民特性分析から見た柏エリア

柏駅周辺地域の住民特性

A JR常磐線「柏」、「北柏」「南柏」駅周辺エリア(resident character 1、2、3、8)

JR常磐線「柏」、「北柏」、「南柏」駅に比較的近いエリアには、resident character 1、2、3、8に分類される地域が連なっている。「1」、「2」は、20代〜30代前半の単身就業者やヤングファミリーが住民の代表像。「3」、「8」は、古くから住宅が整備され、その地で長年暮らす住民が比較的多く存在するが、「3」はより駅や繁華街に近く、学生や単身の就業者を一定割合抱えていると思われる。

B 東武野田線「新柏」、「増尾」、「逆井」駅周辺エリア(resident character 7、12)

東武野田線「新柏」、「増尾」、「逆井」駅に比較的近いエリアには、resident character 7、12に分類される地域が連なっている。「7」は、ヤングファミリーと高齢夫婦世帯が混在。

「12」は持家一戸建てに住む中高齢層が代表的な住民像。

C つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅周辺エリア(resident character 10、11)

つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅周辺エリアには、resident character 10、11に分類される地域が連なっている。「10」は、親が40、50代、子供が10、20代のファミリー世帯が比較的多い。閑静な住宅街とイメージされるような地域。「11」もファミリー世帯が多いが「10」より年代はやや若い。住宅は、一戸建てと共同住宅が混在する。

柏駅中心半径5㎞圏には、分析の結果導き出された18の地区類型のうちresident character 6を除いた17類型が存在する。首都圏域におけるほとんどの地区類型がこの範囲に現れており、住民像の違いという観点からバリエーションが非常に豊富な地域であるといえる。

都市機能の充実と自然環境の良さを同時に享受でき、東京方面へのアクセスも容易。柏では、様々なライフステージにある人々がそれぞれに満足感を持っていると思われる。今後は地域の顔とも言うべき柏駅周辺の中心市街地において、この地域に比較的多いファミリー層への対応をより強めてゆくことが、更なる発展に求められる要素だと考えられる。子連れのファミリーを対象に多様なサービスを提供する、清潔で余裕のある空間づくりなどが望まれているのではないだろうか。

分析手法について

東京駅中心半径60kmに掛かる町丁字約17,500に2000年国勢調査などで公表されている人口、年代、世帯人員等22変数を割り当て、因子分析により6因子を抽出、町丁字ごとに求められた因子得点に基きクラスター分析を行い、18地区類型を作成、それぞれ特徴的に捉えられる住民像を「resident character」として表現した。

柏周辺地域の住民特性

柏周辺地域の住民特性

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