街リポート沿線編 首都圏北西部の大動脈 東武東上線

2008年、東京メトロ副都心線への乗り入れにより、都心へのアクセスが向上した東武東上線。
街リポート第8回は、首都圏北西地区交通の要、東武東上線にスポットをあて、沿線地域のキャラクターを捉えていく。

「静」「賑」「趣」、多彩な表情をみせる路線

グラフ 東武東上線(池袋駅ー川越市駅)1日平均乗降客数の推移

東武東上線(以下、東上線)は、池袋駅を起点に終点寄居駅、また坂戸駅からの越生線を合わせて全長およそ86キロの鉄道である。首都圏の私鉄のなかでも利用者が多く、都心と首都圏北西部を繋ぐ路線として、沿線住民の生活や地域経済活動の基盤となる重要な役割を担っている。

東上線の歴史は1914(大正3)年、東上鉄道株式会社(現東武鉄道株式会社)が、池袋駅−田面沢駅(現在の川越市駅−霞ヶ関駅に位置)で運行したことに始まる。1925(大正14)年には、現在の池袋駅−寄居駅間の東上線が全通した。時代が下り昭和に入ると、線路は順次電化・複線化され、より円滑な運行が実現。沿線には次第に人口の流入が始まった。

戦後、にわかに経済成長の兆しを見せ始めた1950年代中頃から、分譲住宅や団地が続々と建設され、沿線人口が増加。沿線は首都圏で働く生活者のベッドタウン的様相を強めていく。

1987(昭和62)年には和光市駅−志木駅間(約5.3㎞)の複々線の完成により、東京メトロ有楽町線との相互直通運転が開始され都心へのアクセスが向上。昨年2008年には、東京メトロ副都心線との相互直通運転が開始された。これによって新宿・渋谷方向へのアクセスが容易になり、ますます注目度の高まる路線となっている。

沿線には、田園調布のような閑静な住宅街が広がる「ときわ台」、副都心線の開通で注目が集まる「和光市」、そして小江戸と呼ばれる東上線きっての観光地である「川越」などの駅が点在し、様々な表情をみせる。

今号では、東上線の池袋駅−川越市駅までのエリアにスポットを当て、5つのエリアを設定。各種統計データ、沿線生活者へのインターネット調査、そして読売isオリジナル地域クラスターデータ「レジデント・キャラクター」を用いてエリアごとの特性を捉えていく。

東武東上線沿線おすすめスポットランキング

(調査概要:2009年8月、東武東上線(池袋駅ー川越市駅)半径500メートルに含まれる郵便番号地域に居住する20〜69歳男女400名を対象に調査を実施。実査:楽天リサーチ株式会社)

東武東上線沿線おすすめスポットランキング

小江戸川越 小江戸川越
東上線最大の観光名所。年間およそ600万人の人々が訪れる。駅周辺には、徳川三代将軍家光が出生した間がある「喜多院」や江戸幕府の重心が城主を務めた「本丸御殿」など、見所が多数ある。写真は2007(平成19)年に「美しい日本の歴史的風土100選」にも選定された「蔵造りの町並み」の様子。1893(明治26)年の川越大火をきっかけに、耐火性の高い蔵が続々と建設された。その町並みが現在も残され、趣深い風情を伝えている。
大山商店街 大山商店街
東京でも屈指の規模を誇る商店街。駅を挟んで国道17号方面へ伸びる「遊座大山商店街」と国道254号(川越街道)方面へ伸びる「ハッピーロード大山商店街」は連日大変な賑わいをみせる。特に写真の「ハッピーロード大山商店街」は560mにも及ぶアーケードで覆われており、悪天候に影響されることなく、買い物が楽しめる。また同商店街は、「がんばる商店街77選」にも選定されている。
石神井川の桜並木 石神井川の桜並木
川沿いに、ソメイヨシノやヤマトザクラ、サトザクラなど数種類の桜が植えられている桜の名所。「板橋十景」にも選定されている。アンケートでは中板橋駅から北へ徒歩5分ほどの場所がおすすめとのこと。

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