千葉県の地酒から、広く親しまれる日本酒に。
1866年から続く老舗酒蔵のリブランディングプロジェクト
| クライアント | : | 宮崎酒造店 様(穴太ホールディングスグループ) https://minenosei.jp/ |
| 業種 | : | 日本酒製造 |
| 弊社担当業務 | : | プロジェクトスローガン策定・マーク制作/商品ブランディング/商品ネーミング企画/商品ロゴデザイン/商品ラベルデザイン/ブランドサイト制作/コミュニケーション企画他 |
宮崎酒造店様ご紹介
宮崎酒造店は千葉県君津市で創業。150年以上の歴史を持ち、昔ながらの伝統製法を守りつつ徹底した品質管理のもと日本酒製造を続けてきた。2023年秋、地元企業である株式会社穴太ホールディングスの傘下に入り、家族経営体制から次世代へと事業継承を果たす。異業種から挑戦を続ける若き六代目当主が酒造りを主導。
背景
かねてよりお付き合いのあったご担当者様から、「日本酒の酒蔵の事業継承をしたので、手伝ってほしい」とお声がけを頂きました。宮崎酒造店とその代表銘柄である「峯の精」は、君津市久留里の名水をふんだんに使った日本酒で、周辺地域や千葉県で主に流通している地酒です。事業継承を機に、峯の精の価値を再定義し、広く親しめる日本酒として事業規模を拡大していきたい。また、峯の精銘柄のフラッグシップとなる日本酒を発売する、とのことでした。そこで、宮崎酒造店のリブランディング・webサイトリニューアル・新商品のネーミング/ラベル制作のお手伝いをさせていただくことになりました。
内容
日本酒は銘柄が多く、奥が深い。そんな近寄りがたい印象を払拭し、日本酒をもっと気軽にもっと楽しんで欲しいという宮崎酒造店の思いを君津から広げていくことを「More Casual, More Enjoyable.(もっと気軽に、もっと楽しく。)」のスローガンとマークで表現。宮崎酒造店が進めていくプロジェクトとして旗揚げしました。






リサーチや試飲を経てわかった峯の精の特徴は、圧倒的な飲みやすさ。どんな食事にも合い、飲み疲れしないため、日本酒を普段飲みなれていない人にも親しまれやすいお酒です。そんな方々の日本酒デビュー、誰かとの関係のはじまり、その日のお酒のはじまりなど、幕開けにふさわしいお酒として、新商品は「makuake(幕開け)」と命名。ラベルは手に取りやすいカジュアルさを大切に、日本酒のある日常の時の移ろい、そして幻想的な雲海が広がる、地元・九十九谷の景観を絵画的に表現しました。






webサイトのキャッチコピーは「きょう、日本酒にする?」。ビールもワインもいいけれど、日常のふとした日本酒の気分の時に適している日本酒であることをビジュアルとともに表現しました。 装いを新たに2025年7月にwebサイトをリニューアルし、新商品「makuake」の発売を開始。地元君津から日本中へ、日本酒ファンの裾野を広げる取り組みをこれからもサポートし続けます。




お客様の声
この度の読売ISのサポートへの評価や今後期待することをお聞かせください。
株式会社穴太ホールディングス
経営企画部 植田千世様 (宮崎酒造店ご担当)
この度は、私たちのリブランディングプロジェクトにご尽力いただき、誠にありがとうございました。
事業継承という大きな節目にあたり、150年以上の歴史を持つ当蔵の価値をいかにして次世代につなげていくか、「新しい時代に愛される日本酒を」という漠然とした思いはありましたが、それをどのように形にしていくべきか悩んでいました。貴社の皆さまは、そんな私たちの背景や思いを深く汲み取り、まるで自分たちのことのように真摯に向き合ってくださいました。特に、私たちの日本酒の「圧倒的な飲みやすさ」という特徴を的確に捉え、<More Casual, More Enjoyable.(日本酒を、もっと身近に、もっと楽しく。)>というスローガンをご提案いただいた際は、我々が目指すべき方向性を言語化してくださった点に大変感動いたしました。
新商品名「makuake(幕開け)」につきましても、商品の特徴である「日本酒デビュー」や「はじまりの一杯」といった側面と、当蔵の「第二の創業」という背景を重ね合わせた、秀逸なネーミングでした。九十九谷の景観を取り入れたラベルデザインやWebサイトのキャッチコピーも 、ターゲット層に訴求する質の高い仕上がりになったと感じております。
また、商品写真や酒蔵の撮影における皆様の姿勢は、非常に感銘を受けました。単に商品や施設を美しく撮るだけでなく、お酒のコンセプトや、蔵人たちの想いまでも一枚の写真に込めようとする、その執念にも似た情熱には圧倒されました。
本プロジェクトの取り組み以前、社内に専門知識を持った人材がおらず、リブランディングを実行する体制が整っていないという大きな課題を我々は抱えておりました。プロジェクト全体を通じ、貴社の皆さまには、単なる制作パートナーとしてではなく、まさに社内チームの一員のように熱意をもって取り組んでいただき、大変感謝しております。
今回のリブランディングは、あくまでスタート地点です。貴社には、今後も良きパートナーであり続けてほしいと願っています。君津市から全国へ、日本酒ファンの裾野を広げていくための継続的なサポートと、効果的なコミュニケーション戦略のご提案をいただけますよう、引き続き期待しております。

- 株式会社宮崎酒造店
- 〒292-0441
千葉県君津市戸崎1780番地 - Tel. 0439-35-3131
- Fax. 0439-35-3135
- e-mail: info@minenosei.jp
ブランドサイト https://minenosei.jp/
@minenosei_miyazakishuzou
伝統を引き継ぎ、新たな一歩を踏み出した宮崎酒造店。
こだわりと思いが詰まった美酒に、酔いしれてみてはいかがでしょうか。