来店・体験申込・資料請求など、実店舗への来場を目的とした販促活動において、これまでは「新聞折込広告」「ポスティングチラシ」など地域密着型メディアが主要な集客チャネルとして活用されてきました。
特に学習塾は商圏が半径数キロ単位であることが多く、紙媒体は依然として効果のある手法といえます。
しかしながら、保護者層(30〜50代)の情報取得行動は変化し続けています。
情報収集の導線の一例としては、「紙媒体 → Google検索 → 比較サイト → SNS → 公式サイト(LP)」という複数チャネルを跨いだ比較検討が一般化し、Web上の情報を適切に提供できるかどうかが、来塾に大きく影響する時代になりました。
その中で注目が高まっているのが、2020年ごろから台頭し、2025年にLPトレンドとして広がりつつある「スワイプ型LP」です。
本記事では、その概要から導入メリット、学習塾での活用ポイント、そして具体的な効果事例まで詳しく解説します。
スワイプ型LPとは、縦方向中心のスワイプでページを読み進める、視覚的ストーリー構成型のランディングページを指します。
従来型LPでは、情報が縦に長く閲覧負荷があったため、最後まで閲覧されず離脱される課題がありました。スワイプ型LPでは、スマートフォンユーザーに特化した形式で1画面1メッセージで構成されているため、情報を理解しやすく、可読性を高める効果があります。
(参考②:Googleの検索結果表示変更について)
【従来型LP(長尺縦スクロール)】
【スワイプ型LP(1画面1メッセージ)】
これらの違いにより、「読むLP」から「体験するLP」へという変化が、スワイプ型LPの本質です。
スワイプ型LPが注目される背景にはユーザー行動の変化があります。
現在、若年層~現役世代を中心に以下のメディア接触が日常化しています。
これらのプラットフォームへの接触が一般的になったことで、ユーザーによって「縦にスワイプして次へ進む」行動が“無意識レベルで習慣化”しています。また、これらのプラットフォームは縦にスワイプするごとにいったん画面が止まるという特徴があります。
つまり、縦スワイプで進むLPは、すでにユーザーが慣れている情報閲覧行動と同じ動きのため、読み進めへの心理障壁が小さく、ストレスなく情報が届きやすいのです。
こういったメリットを最大限活用したスワイプ型LPを導入することによって
といったプラスの効果が期待されます。
結果として CVR(申込率)の改善 → CPA(獲得単価)の低減 に繋がると可能性がある為、新ギミックとして注目されているのです。
また、もう1つ注目される背景としては、LPのクリエイティブ検証のスピード感が従来のLPに比べてスムーズである点です。スワイプ型LPは1枚ずつの画像単位で構築されるため、どの画像が成果につながっているか、離脱の原因になっているかといった検証が容易です。通常のLPだと成果が悪くなったボトルネックを発見するのにヒートマップツールを導入するなどの工夫が必要ですが、それに対してスワイプ型LPは検証の土台が元々搭載されています。画像単位(=ステップ単位)での評価が容易で、ファーストビューのテスト、クリエイティブの順番のテスト、取捨選択といったPDCAのスピード感が早いことが魅力です。
スワイプ型LPと相性がいいと考えられる業種は以下が一例となります。
上記以外にも、「情報量が多く、比較検討が一般的に行われ、ユーザーの選択に理由づけが必要な商品・サービス」で効果が表れやすい傾向があります。
ここで、特に学習塾について相性がいい理由を掘り下げると、主に以下が挙げられます。
一例として構成案を記載すると、以下のような流れが考えられます。
ポイントとしてはユーザーの悩み発見→自社のメリット→実績→具体→とって欲しい行動というストーリにすることで最終的な「申し込み」の心理的ハードルが下がりやすい構造を狙っていることです。
子どもが勉強につまずく理由
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教育理念・指導スタンス
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他塾との指導方法の違い
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成績向上や合格事例
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コース内容 / 時間割 / 料金
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体験授業・個別相談の案内
スワイプ型LPは2025年から本格的に活用が始まった新手法となります。この手法が搭載可能なツールもこの1年で数多くローンチされています。当社ではこの最新の手法を広告主様の課題感、業種によっては導入を提案し、企画、制作、運用を一貫してご提案することが可能です。是非お気軽にお問い合わせください。以下に、スワイプ型LPの導入により数値が改善した一例を資料として紹介します。参考にダウンロードいただければと思います。
リスティング広告・SNS広告がレッドオーシャン化してきている「学習塾」様の案件において、LP流入後の獲得単価改善に、トレンドの「スワイプ型LP」を活用した事例となります。通常型のLPを活用した広告運用で課題感があったものが、どのように改善したかを事例として詳細を資料にまとめています。
株式会社読売IS 営業部所属:大和田遼
2013年新卒で入社。5年間大手通信キャリアのエリアマーケティング業務などに従事。その後、6年間の支社営業時に「輸入車ディーラー」「学習塾」「24時間フィットネスジム」「宅食業」などの紙媒体とデジタルをミックスした広告販促にかかわった経験を持つ。サイト、LP制作・SEO対策・広告運用・SNS運用など幅広い領域での営業実務経験を持ち、その経験を活かしたクライアントサポートを得意としている。