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SNSと折込チラシの効果的な連動~インフルエンサー投稿を活用した折込チラシの成功事例(小売流通業事例あり)~

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SNSと折込チラシの効果的な連動~インフルエンサー投稿を活用した折込チラシの成功事例(小売流通業事例あり)~

来店・来場を目的にした販促を行う企業様には、集客の手段として長年「新聞折込広告」を実施頂いておりますが、近年のデジタルシフトの影響もあり、当社のクライアント様の中にも紙媒体とWeb広告を組み合わせた集客を行うケースが出てきております。また、近年ではSNSの発展により、企業が一方的にメッセージを発信するプッシュ型の広告施策だけではなく、ユーザーの声(UGC=User Generated Content:一般ユーザーが自発的に生成・投稿したコンテンツのこと。具体的には、SNSの投稿、口コミサイトでのレビュー、ブログ記事などが挙げられます。)を取り入れた双方向的なコミュニケーションがマーケティング活用では求められるようになっています。

今回は、そういった背景を考慮し、インフルエンサーの投稿を新聞折込チラシに活用した事例を背景と共にご紹介いたします。

 

1.新聞折込広告の特徴と現状

 

長年、店舗集客の柱として活用されてきた新聞折込広告には主に以下の特徴があります。

①店舗の商圏に合わせた⾃由なエリアセグメントが可能
新聞販売店単位で配布できるので、細かい商圏設定が可能。また、部数が多くても少なくても配布単価は⼀定です。その為、少ない予算でも実施が可能です。
②希望日に全て配布が可能
新聞休刊日を除けば、ご希望に合わせて配布日を決めることが可能なので、キャンペーン開催日を確実に告知できます。
③確実に家の中まで届く信頼性の高さ
新聞と一緒に必ず家の中まで届くため、同様のチラシ媒体であるポスティングと比較すると高い情報接触率が期待できます。
④クリエイティブの自由度の高さ
伝えたい情報量に応じて、サイズを自由に選べます。キャンペーン応募ハガキを付けることも可能です。また、新聞本紙に比べ色の再現性が高く、豊かな表現ができます。また、情報の一覧性が高いということも特徴であると言えます。
⑤主婦・シニア層の利用率が高い
60代以上女性の約8割が折込広告を閲覧し、特に日々の購買行動に活用しています。

これらの特徴から、新聞折込広告は店舗商圏に対して、「希望するタイミングで」「自由度の高いクリエイティブで」「確実に家の中に届く信頼性がある」という特徴を活かして、比較的低予算での購買行動への【即効性】が期待できる媒体と言えます。

 

2.SNSと新聞折込広告連動の必要性

2-1:購買行動モデルの変遷(SNS発達以前)

①AIDMA(アイドマ):マス広告時代の購買行動モデル

 

AIDMA(アイドマ):マス広告時代の購買行動モデル

AIDMA(アイドマ):マス広告時代の購買行動モデル

 

AIDMAはインターネットが普及する前のマス広告時代にマーケティング手法として確立したモデルです。消費行動におけるフレームワークの中でも、特にベースとなる考え方として長年活用されています。

  • Attention(認知):広告などの活用で商品を知ってもらう
  • Interest(関心) :商品の魅力を伝え、関心を持ってもらう
  • Desire(欲求) :商品購入のベネフィットを訴求し、欲しいと感じてもらう
  • Memory(記憶) :定期的なアプローチを行い商品を覚えてもらう
  • Action(行動) :購買を促し、行動に移してもらう

の頭文字を取って、AIDMA(アイドマ)と名づけられています。

マス広告時代に確立したモデルで、テレビ・新聞・ラジオなどのマス広告から落とし込みを行い、交通広告や新聞折込広告といった生活導線にある媒体まで落とし込みを行い、企業の伝えたいメッセージをマーケティングファネルの媒体に一気通貫で発信することで購買行動へ繋げることを狙ってきます。しかし、インターネットの普及により新たに「検索」という行動がマーケティングファネルに取り入れられることで、提唱されたのがAISAS(アイサス)となります。

②AISAS(アイサス):インターネット時代の購買行動モデル

AISAS(アイサス):インターネット時代の購買行動モデル

AISAS(アイサス):インターネット時代の購買行動モデル

AISAS(アイサス)はAIDMA(アイドマ)より後に提唱され、インターネット時代における購買行動を表しています。AIDMAとの大きな違いは、Search(検索)という行動が、生活者の商品購入までの道のりで必要不可欠となったことを考慮している点です。

  • Attention(認知)::広告などの活用で商品を知ってもらう
  • Interest(関心) :商品の魅力を伝え、関心を持ってもらう
  • Search(検索) :商品の情報をインターネット上で検索してもらう
  • Action(行動): :購買を促し、行動に移してもらう
  • Share(共有): :SNSや口コミサイトなどネット上で情報をシェアしてもらう

AISASが提唱される背景となった「インターネット」が発達したことで、生活者は企業から発信される情報をただ鵜呑みにするのではなく、事前にWEB上での口コミやレビュー、記事などを調べ、お金を払うべき製品なのかを自ら吟味するようになりました。これにより、購買行動の主導権がAIDMA時代は企業側にあり、プッシュ型の広告訴求が主体であったのに対し、AISAS時代になると、購買行動に影響する「検索」「共有」といった行動は生活者(ユーザー)側に移行しており、広告訴求もプル型に変化してきています。

2-2:購買行動モデルの変遷(SNS発達以降の傾向)

③DECAX(デキャックス):コンテンツマーケティング時代の購買行動モデル

DECAX(デキャックス):コンテンツマーケティング時代の購買行動モデル

DECAX(デキャックス):コンテンツマーケティング時代の購買行動モデル

インターネットの発達に加えてSNSの普及が進行し、かつスマートフォンが一般化したことで、生活者の購買行動はさらに変化をしてきております。「気になる」「欲しい」と感じたモノを、スマートフォンで検索し、WebサイトやSNS等で情報収集を行い、そのまま通販サイトで商品購入できるようになっています。マスメディア時代のように、企業側からの一方的な情報に頼るのではなく、消費者が自らインターネット・SNSを利用し情報収集を行うのが、現代の購買行動モデルです。さらに、SNSの普及により誰しもが情報発信を気軽に行えるようになったことで、コンテンツマーケティング時代が到来しております。この時代では、「売り手が発信する宣伝広告」ではなく、「友人や実際の消費者が発信する情報」が行動の起因となる、購買行動モデルが求められます。

  • Discovery(発見):Google検索やSNSなどで商品・サービスに触れて発見する段階。
  • Engage(関係):発見でたどり着いたブログやオウンドメディア、YouTubeなどのメディアやSNSを通じて、消費者との関係性を構築していく段階。
  • Check(確認):関係性ができてきたら消費者が企業、もしくは商品に興味を持ちはじめ、企業ないし、商品そのものを調べて信頼に値するかどうかを確認します。
  • Action(購買):確認を終え、その商品・サービスが自分にとって必要であると判断した場合に、購入行動を起こします。
  • Experience(体験):購入した商品・サービスを体験して、その体験をSNSなどでシェアする段階。購入したすべての消費者がシェアを行うわけではありません。また、シェアする情報はポジティブなものだけでなく、ネガティブなものも存在するので注意が必要です。

このモデルはSNSが普及したことにより提唱されたモデルで企業が発信した広告を見て、消費者の購買行動が始まるのではなく「消費者が自ら有益な商品の情報収集を行い、商品を発見する」という、第一段階の「発見」が特徴です。情報が飽和状態にある状況において、企業が発信する情報も、その飽和状態の中に位置することになるため、信頼できる情報源からのポジティブな発信がより重要になっています。

以下のデータからも、生活者が購入前に商品情報をSNS上のUGCを見ており、購入に影響を及ぼしていることが分かります。

snsデータ

snsデータ

購買活動に影響を及ぼすクチコミとして、インフルエンサーや有名人の割合は31%で、友人・知人、家族に次いで高い数値となっており、その影響力の高さが分かります。

購買活動に影響を及ぼすクチコミ

購買活動に影響を及ぼすクチコミ

参照:https://webtan.impress.co.jp/n/2022/10/03/43400

このように、購買行動においては、購入前にSNS上のUGCで接点を作り、認知を高め、興味・関心を醸成することが重要です。さらに、UGCは商品やサービスの愛用者が自身の経験や感想を共有するため、他の消費者から共感を得やすく、購入意欲を高めることができます。

今後、新聞折込チラシでセールやキャンペーン情報を発信する際にも、UGCを絡めたコンテンツを取り入れることが、広告効果を高める手法として重要になってくると考えられます。

当社は、新聞折込広告の最大手企業として、これまでローカルの広告販促を多数取り扱ってきたノウハウに、最新のデジタル事業を勘案した手法を取り入れながら、チラシとデジタルの融合、SNSの連動をご提案させて頂きます。

【事例概要】

小売流通業において、サービス内容と親和性の高いインフルエンサーをアサイン。その投稿を2次利用しながらチラシに活用し、チラシとSNSを連動させました。結果として、インフルエンサー投稿によるUGC活用で、広告の成果を向上させた事例となります。

【記事執筆者】
株式会社読売IS 営業部所属:大和田遼
2013年新卒で入社。5年間大手通信キャリアのエリアマーケティング業務などに従事。その後、6年間の支社営業時に「輸入車ディーラー」「学習塾」「24時間フィットネスジム」「宅食業」などの紙媒体とデジタルをミックスした広告販促にかかわった経験を持つ。サイト、LP制作・SEO対策・広告運用・SNS運用など幅広い領域での営業実務経験を持ち、その経験を活かしたクライアントサポートを得意としている。

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